他の地下鉄とは全然違う、札幌市営地下鉄でびっくり

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札幌の地下鉄は、じつは個性満載

札幌の地下鉄は、「南北線」「東西線」「東豊線」と3路線あり、東京のように他社との乗り入れもなく、とても分かりやすいです。もちろんSuicaも使え、市電やバスの乗り換えで割引もあり、とても便利です。

普通に利用しているのですが、札幌の地下鉄ならではだったことがいくつかあったので、ご紹介します。

まずは、車輪が鉄ではなく、ゴムタイヤであるということ!

調べてみると「案内軌条式鉄道」という方式で、走行路面上の中央または側壁にある案内軌条に案内輪をあてて、ゴムタイヤで走行しているそうです。

さらにホームに車両が入ってくるときに、「ちゅんちゅん、ちゅんちゅん」という独特の音が聞こえます。このなぞを、テレビで解いていました。

通常、電気で走る電車は、電気を、パンダグラフから集め、車輪からレールに逃がして走っているのですが、タイヤがゴムである札幌の地下鉄は、車輪から電気を逃がすことができません。そこで、電車についた「電気を逃がすための装置」と、先程の「案内軌条」に電気を流すようになっているのです。そのときに当たる音が、地下空間に反響して、東京では聞いたことのない「地下鉄の音」がするそうです。

さらに、一部の地上部分は全てシェルターで覆われています!

これは南北線の南平岸駅付近から真駒内駅の間です。1972年に開催された札幌オリンピックに合わせ、主会場であった真駒内まで南北線の建設が始まったのですが、定山渓鉄道の廃線跡地を一部利用することになりました。経費圧縮のため、そこが地上の高架となり、地下からの上り坂をのぼりやすようにゴムタイヤが採用されたそうです。

とは言っても、東京も地下鉄が地上を走るところは、渋谷や四ツ谷などいくつもあり、特に珍しいことではないですよね。しかし、豪雪地帯である札幌は、高架部分に、雪を防ぐためにアルミ合金製のシェルターで覆われているのです!このおかげで、ササラ電車のような除雪をする必要もなく、ポイントも凍ることもなく、スタッドレスタイヤにすることもなく、毎日規則正しく運行しています。ちなみに、シェルターには窓があり、明るく、夏季は駅の部分の窓は開けているそうです。しかし、冬は、周囲への安全のため、深夜に雪下ろし作業を行っているようです。

それと、なんと網棚がありません!これは衝撃でした。

うっかり癖で荷物をのせようとしないように気をつけましょう。理由を調べると、忘れ物をなくすということと、距離が短いので必要がないということだそうです。東京のラッシュ時は、座ってる人に迷惑をかけないよう、網棚に手をやって身体を支えることがありますが、札幌ではつり革と手すりしか持つところがないので、急な揺れの対処時にうっかりしないように注意してください。

最後に、車内には「専用席」というものがあり、決して「優先席」や「シルバーシート」ではありません!

対象者は、高齢者や身体の不自由な方、妊婦さんや小さなお子さん連れの方などで、対象の方以外は絶対に座れません。これは、市電やJR線でもですし、朝夕のラッシュも厳守されています。

このように、札幌の地下鉄は、東京と違うところがたくさんあり、興味深いですね。

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札幌市営地下鉄の路線図

どの線も大通を通ります。
他社との乗り入れもなく、とてもわかりやすいです。

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